BRIEFING.356(2015.01.13)
ビルの規模の目安
ビルの高さを言われると、概ねそれをイメージすることができる。しかし、延べ床面積を言われても、ピンとこないものである。
例えば、延べ24万uのビルと言われて、それがどの程度のものか分かるだろうか。何か大きそうだなとは思っても、イメージがつかめない。どうすればよいだろうか。
BRIEFING.023でも同様の紹介をしたが、今回は、昨年竣工した東京都心のビルから、切りのよい延べ床面積のビルを紹介する。それを実際に眺めてその規模をつかみ、その延べ床面積と照らし合わせて両者を関連づけてほしい。
@大手町タワー(2014.4竣工)千代田区大手町1丁目
20万u(地下6/地上38)
A豊洲フォレシア(2014.7竣工)江東区豊洲3丁目
10万u(地下2/地上16)
B日本橋ダイヤビルディング(2014.9竣工)中央区日本橋1丁目
3万u(地下1/地上18)
C日本橋日銀通りビル(2014.8竣工)中央区日本橋本石町4丁目
1万u(地下0/地上8)
これら4つのビルを思い浮かべ、20、10、3、1、と覚えて欲しい。
これが頭に入っておれば、初めて見たビルの延べ床面積を、概ね言い当てられるのではないだろうか。
但し、中には、地上階に比べ地下の階層が多かったり、ビル中央に大きな吹き抜けがあったりする場合もあるから注意が必要だ。三角形やコの字型のビルも曲者だ。
なお、上記ビルは延べ床面積(u)の切りがよいという理由のみで選定させていただいた。他意はないことを申し添えておく。
ちなみに冒頭、例として示した24万uのビルは虎ノ門ヒルズ森タワー(2014.5竣工)であり、@の2割増しの規模である。ちなみに六本木ヒルズ森タワー(2003.4竣工)は38万uで、@の2倍弱(−5%)の規模である。