BRIEFING.516(2020.01.09)

キーワード番付2019「十両・幕下編」

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、昨年12月のBRIEFING.515でお伝えいたしましたように「不動産に関するキーワード番付2019」の選に漏れたものについて「十両・幕下編」として以下にご紹介させていただきます。

MICE Meeting、Incentive travel、Convention、Exhibition。多くの集客交流が見込まれるビジネスイベント。特に2019年に、と言うわけではなく選外。
スーパーシティ構想 国家戦略特区法改正でキャッシュレス、自動運転、ドローン配送、遠隔医療等を推進。通常国会で廃案、臨時国会でも再提出見送りで選外。
非住宅木造
 
低層でも中高層でも木造の産業用建築物で取り組みが積極化。しかし昨年選出されたW350計画とかぶるため、選外に。
高力ボルト不足
 
東京五輪関連の建設工事で需要増。業者が過剰に発注する悪循環で需給逼迫。しかし建設業界の問題であり、選外に。
食料品アクセス
 
過疎地だけでなく、都市部においても、買物に困窮する世帯(主に単身高齢者世帯)が。過去に「買物弱者」が選定されており、選外に。
樹木採取権
 
国有林野管理経営法改正で特定の民間事業者に集積・集約。再造林義務が不明確で議論に。宅地の問題ではなく、選外に。
要除去認定マンション 耐震性不足等で管理組合等が申請し特定行政庁が認定。4/5の決議で敷地売却可。過去にマンション敷地売却組合が入幕しており選外に。
Maas
 
Mobility as a Service。公共交通機関、ライドシェア、シェアサイクル等、あらゆる手段を、ITで結びつけ利用するシステム。時期尚早で選外。
インフラファンド 再生可能エネルギー発電施設等に投資。機関投資家が参入に消極的で盛り上がりに欠け、選外。
非化石証書
 
小売電気事業者間で売買し、法定の非化石電源比率の目標達成に利用可。2018年に取引市場創設。不動産との関連性薄く選外。
関係人口
 
移住した「定住人口」でも観光で来た「交流人口」でもない、地域と多様に係わる人々。成果が見えてくれば本年末には入幕か。
三つ目の老い
 
昨年の西の横綱「二つの老い」は、マンション自体とその住民の老い。三つ目は管理員。背景に企業の定年延長。本年末には入幕か。
ナイトタイム・エコノミー インバウンドが退屈する日本の夜。昼夜同じ資産(不動産)で二毛作を。一方で人手不足も。具体例少なく、惜しくも選外。
使用者課税
 
所有者不明地の固定資産税を使用者に課税。与党税制改正大綱に。本年末には入幕か。しかしそもそもどういう権限で使用?
経年優化
 
三井不動産グループによる、時間とともに熟成する緑あふれる街づくり。衆知・浸透せず選外に。
マンション適正評価 マンション管理業協会他、不動産業界全体で、管理状況を評価・ランク付けする仕組み。流通市場も期待。本年末には入幕か。
一時滞在施設(帰宅困難者) 首都圏直下、南海トラフ地震等に備え、施設の確保を。公共施設だけでは足りず、民間の協力も。そろそろ入幕か。

私どもは、本年も不動産鑑定評価を中心に、不動産及びその関連・周辺業界に関わってまいります。そしてこれら業界のますますの発展を祈念いたします。


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