BRIEFING.40(2002.12.24)

2002年不動産に関するキーワード番付(その1)

 本年の不動産関連業界を象徴するキーワード番付です。昨年末に登場したものは今回選考外としましたので、昨年のものと併せてご覧下さい。なお、今回は東のみに簡単にコメントし、次回西についてにコメント予定。

  西
緊急整備地域 横綱 総合デフレ対策
土地再評価 大関 土壌汚染対策法
AM、PM、FM 関脇 ダイナミックDCF法
マンション建替え円滑化 小結 ユニバーサル・デザイン
コンバージョン(オフィス転用住宅) 前頭1 FTTH
シックハウス症候群 前頭2 実質簿価
外断熱 前頭3 生涯借家権(終身建物賃貸借)
法善寺横丁 前頭4 景観利益(国立マンション訴訟)

●東・横綱−都市再生本部が指定する都市再生緊急整備地域。民間が自由な都市計画を提案できます。 

●東・大関−保有するすべての事業用土地の含み損益を相殺する制度。今年3月が有効期限。大手不動産会社、電鉄会社他が実施しました。

●東・関脇−AMはアセット・マネジメント、PMはプロパティー・マネジメント、FMはファシリティー・マネジメント。資産管理、建物運営管理、設備環境管理といったところでしょうか。

●東・小結−区分所有法の改正が行われようとしています。これまで建替え決議に4/5の賛成に加え修繕に過分な費用という要件がありましたがこれが撤廃されます。

●東・前頭1−2003年問題に対応し、オフィスの余剰を住宅に転用しようというもの。しかし団塊の世代がリタイアしオフィス・ワーカーが激減するという2010年問題もうわさされています。

●東・前頭2−建築基準法改正で対策が強化されました。全く反応しない人もいれば敏感に体が反応する人もいることが問題を複雑にしているようです。

●東・前頭3−建物(特に住宅)の断熱材を、柱や梁の内側でなく外側に入れるもの。壁内結露を防ぎ、住宅の耐久性の向上、ダニ発生の防止等に寄与します。

●東・前頭4−大阪ミナミの法善寺横丁。中座の解体作業中の火災から延焼、建築基準法上の建物敷地の接道義務を満たせず復興が危ぶまれていましたが、連担建築物設計制度の活用で復元されそうです。


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