BRIEFING.41(2002.12.26)

2002年不動産に関するキーワード番付(その2)

 前回に続き、西のキーワードにコメントします。なお昨年の番付も併せてご覧下さい。

  西
緊急整備地域 横綱 総合デフレ対策
土地再評価 大関 土壌汚染対策法
AM、PM、FM 関脇 ダイナミックDCF法
マンション建替え円滑化 小結 ユニバーサル・デザイン
コンバージョン(オフィス転用住宅) 前頭1 FTTH
シックハウス症候群 前頭2 実質簿価
外断熱 前頭3 生涯借家権(終身建物賃貸借)
法善寺横丁 前頭4 景観利益(国立マンション訴訟)

●西・横綱−政府が発表した「改革加速のための総合対応策」。T.金融・産業の再生、U.経済活性化に向けた構造改革、V.セーフティネットの拡充、からなっています。

●西・大関−昨年「土壌汚染」を取上げましたが、その「対策法」ができたということで新たなキーワードととらえました。汚染された土壌の処理を排出者や土地保有者に義務づけるもの。来年2月施行予定。

●西・関脇−DCF法は不動産鑑定評価基準にも取り入れられました。ダイナミックDCF法は、分析期間のキャッシュフローや復帰価格を可能性として把握し、不動産の価格を動的に、確率的に把握するもの。不動産金融工学から生まれました。

●西・小結−年齢・障害の有無・個性等に関係なく使用可能な道具・住宅設備等のデザイン。バリア・フリーをさらに一歩進めたものと言えるでしょう。

●西・前頭1−各家庭まで光ファイバーを直接引き込もうというもの。ファイバー・トー・ザ・ホーム。

●西・前頭2−不良債権処理を急ぐため、これでRCCに買取らそうかという案もありました。

●西・前頭3−あまり注目されませんでしたが注目すべきもの。契約者の死という期限付きの借家。一昨年から施行。事業認可が必要。

●西・前頭4−先日の東京地裁判決はご存じの通り。この他、これに関し、住民と都、M社と都、の争いもあります。

来年も加地都市鑑定所をよろしくお願い致します。


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