BRIEFING.590(2022.12.20)

不動産に関するキーワード番付2022(その1)

お陰様でとうとう22回目の番付です。先行きの暗いワードが多くを占める結果となり、環境・防災関連も目立ちます。なお、過去に取り上げたキーワードは選考から除いていますのでその旨ご了解下さい。いつものように今回は東、次回は西のキーワードについてコメントします。

  西
安いニッポン 横 綱 長期相続登記等未了土地
路線価以外の合理的な方法 大 関 0.7%で13年間
不動産DX 関 脇 半導体不足
特定一階段等防火対象物 小 結 1000年に一度の大雨
ダブル・ランプウェイ 前頭1 低未利用土地等確認書
多極集住 前頭2 2023年問題
限界ニュータウン 前頭3 東京ミッドタウン八重洲
コールド・ストレージ 前頭4 アイアンショック
正直不動産 前頭5 1%フォー・アート

●東横綱−諸外国から取り残され、物価も賃金も「安い国」に。新興国から見ても安い。

●東大関−不動産利用の極端な節税策に歯止め。財産評価基本通達6項。伝家の宝刀。

●東関脇−不動産業界で遅れの目立つDX。業務の効率化、生産性の向上に待ったなし。

●東小結−定義は難解。二方向避難不可で多くは既存不適格。昨年末、大阪で放火事件。

●東前頭1−多階建倉庫の各階に直接乗り入れ。しかも一方通行のトラック動線を確保。

●東前頭2−「多極集住」は「多極分散」より経済的で合理的。しかし過疎地の切り捨てか。

●東前頭3−都心から電車で約2時間。区画整然としているのに草木に覆われた古家が。

●東前頭4−冷凍冷蔵倉庫。別解で、専ら使用頻度の低いデータを保管する倉庫の意味も。

●東前頭5−漫画が原作のNHKのテレビドラマ。業界の様々な局面が盛り込まれて好評。

業界人には釈迦に説法、コメントは大きなお世話だったかと存じます。

さて、新型コロナウイルス感染症に直接関連する用語は消え去りました。しかしまだ業界を熱気に包むようなキーワードは見当たりません。来年こそはと期待します。なお、過去のキーワード(BRIEFING.566546514488454416383354322294)も併せてご覧いただき、それぞれの時代を振り返ってみて下さい。


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